あなたは今、中国語版のアリババと英語版のaliexpressのどちらが安いのかを知りたいのではないだろうか?
答えを言うと、圧倒的に中国版アリババ(通称1688)のほうが安いといえる。
今回は中国版アリババが中国輸入の仕入先として最も安い理由について解説する。
中国輸入を始める前に、是非参考にしてほしい。
中国仕入れサイトでアリババが最も安い理由
中国にはアリババだけでなく他にも多くのショッピングサイトが存在する。
我々日本人から見れば中国で売られている商品のどれを見ても「安い」と感じるだろう。
2020年現在は中国に世界中の製品の工場が存在し、人件費が日本よりも圧倒的に安いことがその理由の一つだ。
そして、その中国の中でも、最も安いと言われているのがアリババと言うサイトなのだ。
なぜアリババは安いのか?
そもそもアリババとは何なのだろうか?
今回は、良くある外注サイトのライターに書かせたブログ記事のような「アリババとは?」みたいな、アリババの創業のヒストリーを書くつもりはない。
いま、1つだけ覚えておいて欲しいことは、アリババとは中国の工場(問屋含む)を大量に集めたショッピングサイトだということだ。
日本の旅行サイトに「一休」というホテルや旅館を集めたサイトがあるのを知っているだろうか?
一休は旅館サイトだが、その工場版だと考えればいい。
もし日本で同じような工場を集めたサイトを作ろうと思っても今の日本には中国ほど多くの工場は存在しないので、作ってもメリットはないのだ。
アリババには2種類ある
実はアリババには中国語のサイト(通称1688)と英語版のアリエクスプレス(aliexpress)の2つが存在する。
そして最も安いサイトは英語版のアリエクスプレス(aliexpress)ではなく、中国版のサイト1688の方になる。
アリエクスプレスとは
アリエクスプレスとはアリババグループが海外輸出用に用意したサイトのことだ。
このアリエクスプレスも我々日本人から見れば十分安いのだが、2つを比べた場合は中国版のアリババ1688のほうが圧倒的に安いといえる。
アリエクスプレスはそもそも海外輸出用のサイトで、英語ができる中国人(個人)が、中国版アリババ(1688)から商品の画像だけを転載して、利益を上乗せしておき、注文が入ったら中国版アリババ1688から購入して、日本に発送をする出品者が多いからだ。
もちろん、工場の英語ができる担当が掲載している場合もあるので全ての製品がそのような方法で販売されているわけではないが、あくまでも海外向けなので中国国内で販売するよりも値段が高めに設定されているケースが多い。
代行会社を使っても中国版アリババ1688のほうが安い?
中国版アリババ1688を使うと代行会社が仲介に入ることになるので、結局仕入れの価格が上がってしまうことが問題だ。
しかし、トータルで見れば1688から代行会社を使って仕入れたほうが安くつくことが多い。
中にはアリエクスプレスの方が安い商品もあるだろうが、出品者が熾烈な価格競争をしている中国版のアリババ1688の方が商品を安く購入することができるのだ。
タオバオの商品の80%以上はアリババから購入できる
中国には他にも有名な「タオバオ」というサイトが存在する。
これも同じアリババグループが作ったサイトなのだが、タオバオは小売用りのサイトで日本で言えば楽天やAmazonと同じ位置づけになる。
その小売店が仕入れとして使うサイトが中国版アリババ1688なのだ。
2020年現在、中国が世界の工場ということは、中国人も製品を仕入れたい場合は中国の工場にお願いするしかない。
つまり、中国の小売業の人たちは、ほとんど全員がアリババ1688から仕入れをしていると同じ意味なのだ。
アリババから仕入れている中国人は、同じ中国国内のショッピングサイトで販売する場合、価格では勝負にならないので、何かしらの付加価値をつけて提供しないと競争に勝てないという過酷な現状でもあるのだ。
ちなにみ、タオバオではどのような付加価値を提供しているのかというと、アリババよりも魅力的な商品ページを作ったり、保証期間を長くしたり、検品、セット商品、独自のサービス(10個買うと1個無料)などを追加して商売をしているケースが多くなる。
アリババが現地仕入れよりも安い理由
ちなみに、中国にはアリババ以外にも「イーウー」という工場が集まる地域が存在する。(写真は福田市場)
またもう一つ「広州」という地域も存在する。
この2つの地域は中国の工場が集まる卸売市場と言われる場所で、現地に仕入れを考えた場合この2つのどちらかに行くことになるのが一般的だ。
しかし、この地域に直接行ったとしても、同じ商品ならアリババのほうが安いことが多い
理由はアリババは中国全体の工場が登録していてるので価格競争を起こしているからだ。
工場は価格競争が起きていても、アリババの上位に製品を表示できれば中国全土から大量の注文が入るので問題なく利益を生み出せるというわけだ。
現地にいくメリットはほとんどない
では我々貿易商が現地に行くメリットはなんだろうか?
現地に出向くメリットの最も大きな部分は製品を自分の目で確認して仕入れを考えることができることだろう。
もし、我々日本人がアリババから製品の仕入れを検討した場合、一度日本にサンプルを購入して品質を確認する必要がある。
注文から日本への到着時間は大体2〜3週間だが、その時間を短縮できるというわけだ。
それが現地に出向く最も大きなメリットなのだが、数日間だけ中国に行ったところでお宝商品を見つけることはなかなか難しい。
やはり現地仕入れのメリットを最大まで大きくしたいなら現地に駐在した方がいいだろう。
しかし、現地に長く滞在するなら、代行会社を経営して、日本人のバイヤーとの橋渡しのほうがリスクも少なく商売的に旨味が大きいので悩むところだ。
現地仕入れは返品を嫌がられることが多い
現地仕入れのデメリットは他にもある。
最も大きな部分は直接人とあって話すので返品がしにくいという部分だ。
特にイーウーという地域では日本人は品質にうるさく、中国人から見たらまったく不良品でないレベルも返品を要求してくることが原因で嫌がられているのは有名な話だ。
日本人は製品の価格が安くても、傷一つ無い完璧な製品を求める傾向がある。
少しの傷があるだけで返品する日本の習慣を中国に持ち込むことで起きる弊害だ。
そのため、返品を求めると露骨に嫌な顔をされ、「返品を受け付ける代わりに今後は1つあたり10元上乗せして購入してください。」と言われたり、結局、相手が損をしない価格に変更されるケースが多い。
もちろん直接顔を合わせて商談できることは大きなメリットもあるが、気軽に返品をしづらくなるデメリットがあるということを覚えておこう。
アリババは返品を受け付けてくれる
その代わり、アリババは気軽に返品できる。
というのはアリババは出品者の態度が悪ければ、購入者がバッドレビューを入れることができる仕組みが存在するからだ。
そのため返品を受け付けて良い取り引きで終わらせたほうが検索の上位に表示され、結果、多くのユーザーの目に止まり大きな売上を狙えるというわけだ。
そのため我々も現地で顔を合わせて購入するよりも気軽に返品をお願いできる。
しかし、あまりにも何度も返品していると「もう、あなたは購入しないでください」と言われることもあるので注意しよう。
それでも、現地仕入れよりは圧倒的に返品を受け付けてくれやすい。
月商1000万まではアリババだけでも可能な理由
月商とは売上のことだ。
アリババよりも現地に行かなければお宝商品や安い商品は見つからないと思っているならそれは間違いだ。
事実アリババだけでも月商1000万程度なら十分に狙える範囲だ。
ましてや月商500万くらいならアリババ仕入れだけでも十分だろう。
月商を500万にしたいなら、現地でお宝商品を探すよりも、中国輸入ビジネスのノウハウの取捨選択ほうが圧倒的に重要だ。
そのノウハウに間違いがないのなら、アリババだけでも十分に稼げることは中国輸入歴8年のWATANABEが保証する。
むしろ自分が貿易の初心者だと思うなら、現地に行くよりも積極的にアリババを活用したほうがいいだろう。
もし、中国輸入の代行業者についてどこが良いのか悩んでいるならこちらの記事にも、一度目を通しておくと良いだろう。
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【ボッタクリに注意!】中国輸入タオバオ代行業者15社を徹底比較!
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まとめ
・アリババとは中国の工場の楽天
・英語版のアリエクスプレスと中国版の1688がある
・代行会社を使っても1688のほうが安い
・月商1000万まではアリババで問題ない
・中国の製品は結局アリババで購入できるものがほとんどだ