中国輸入を始めたら代行会社でなく、融通が利く、自分だけのビジネスパートナーが必要と感じることもあるだろう。
1ヶ月に100万円を超える仕入れをする場合は中国人パートナーを見つけることを考えはじめても良い時期だ。
代行会社は手数料がいくら徴収されているか分かりにくい構造を採用しているケースがほとんどで、例えば、よくある、為替+1円を両替レートに採用している代行会社は、大まかに計算すると、100万円分の注文で10万円の手数料をあなたから徴収している計算になる。
そこからさらに10%の代行手数料が加わると、仕入れ代金の合計20%を手数料で支払っている計算になる。つまり、100万円を超えるあたりから、自分だけの従業員を雇ってしまった方が費用対効果が高いということだ。
今回は優秀な中国従業員を募集するために必要な条件を記した文章を用意して、中国ビジネスを手伝ってくれる中国人パートナーを探せる場所を一覧にしてみた。
是非参考にしてほしい。
中国人ビジネスパートナー掲示板
ALA!中国
http://china.alaworld.com/
中国で働きたい人や、日本と関わりたい中国人はこのALA中国を見ていることが多い。多くの人材会社が求人を募集しており、さらに中国全土が網羅されており、探したい地域のパートナーが見つかる可能性が高い。
みんなの上海
http://www.37sha.com/job/
基本的には上海生活情報の掲示板になるが、特徴としては、上海のお店の口コミ、引っ越し、賃貸、中国語教室の一括見積などを行う掲示板になる。広州も香港でも問題なく募集できる。
トレードチャイナ
http://trade-china.jp/
トレードチャイナの中国輸入情報掲示版では、サプライヤーとバイヤーの出会いや、仕入パートナー募集や、輸入ビジネス仲間募集などビジネス全般における人と人をつなぐ場所。
クラウドソーシングサイトで探す
クラウドワークス
日本最大のクラウドソーシングサービス。沢山の在宅ワーカーが登録しているが、日本語ができる中国人が海外から登録してる場合も多く、登録してみる価値は高い。
シュフティ
同じくシュフティは登録しているほとんどが主婦の人になる。ここでも沢山の中国人と出会えるが、日本人女性で中国在住の主婦も登録しているので、募集してみる価値が高い。
ランサーズ
クラウドワークスとシュフティと同じようなクラウドソーシングの代表のランサーズ、上記と同じように日本語ができる中国人が登録しているので掲載してみる価値はあり。募集のコツは同じ文章でよいので、上述した2つのクラウドソージングと同時に募集すると効率的。
代行会社の現地パートナーサービスを利用する
イーウーパスポート
こちらのサービスを使えば、現地社員を月額7万円から雇える。広いオフィスの中にあるブースを貸してくれて、荷物の作業場まで提供してくれる。細かい金額は借りる部屋のスペースにもよるが、トータルでも月額10万円あれば、現地の専属社員を雇える。最初に伝えた為替+1円のレートを採用しているので、実際には100万円の仕入れで10万円を毎回支払う計算になる。
中国仕入れサポート専門の現地人材サービス
http://www.microbe.jp/contents/index.php/2013-10-11-07-30-25
こちらも香港から近い広州になるが、現地の社員を月額7万円から雇うことができるサービスだ。こちらのサービスは、中国に日本の商品を販売する場合に使うサービスになる。荷物の置き場もパソコンも提供してくれるそうだ。中国に日本の商品を販売するための現地社員が必要なら問い合わせてみると良いだろう。
足で探してみる
中華料理屋に行く
中国人相手の不動産会社のオーナーに聞いた話だが、最初にマンションを営業するときに、中国人のVIPが集まるような中華料理屋を調べて、そこで知り合いを探したそうだ。今回のパートナーとは少し違うかもしれないが、中国人がいそうなところに出向くという意味では面白いアイディアだ。
都会のコンビニで勧誘する
いまでは東京の中心にあるコンビニで中国人を見ない日はない。そこで一生懸命働いている人に声をかけたり、友人を紹介してもらうのも面白い方法かもしれない。中国人のネットワークは広いので、誰かしらを紹介してくれる可能性が高い。
募集条件に記載すること
自分専用の従業員を雇いたくなったときの募集するときに必要な条件を掲載しておく。
優秀なスタッフを雇いたいなら必ず募集文に以下の文章を記載するようにしよう。
あなたの状況に合わせて添削する項目があっても問題ない。
応募するときの文章
勤務地
○○○○(自宅かオフィスかレンタルスペース)
業務内容
仕入交渉・OEM注文、納期管理、検品管理、随行通訳・アテンド等、貿易業務全般。
勤務時間
9:00~17:30(実働8h)。
給与
基本給:5,800元 (家賃補助各種手当、保険含む)
※研修期間(1ヶ月):2,500元、〜3ヶ月:4,500元、4ヶ月目〜:5,800元業績給:貢献度に応じ、6ヶ月目以降より每月支給。
休日休暇
・完全週休2日制(土日及び中国の祝日)・春節休暇2週間・国慶節休暇1週間
・年次有給休暇(勤務1年後より10日間/年、2年目より+1日、最大15日/年)応募資格・注意事項
日本語検定N1、またはN1相当以上
・中国語(普通語)ネイティブレベル。
・中国籍または就業可能な滞在資格を持つ中国永住者に限ります。応募方法
募集随時電話連絡の上、履歴書持参にて面接。
電話○○ー〇○○○ー○○
この条件は適当に書いたものではなく、中国で日本語ができる優秀な従業員を雇う正当な金額と条件になる。この条件を前提に勤務地や給料など、あなたの条件にあうように各項目を自由に変更してかまわない。
ただし、今回掲載した条件は正当な条件ということを忘れないでほしい。この条件は中国でも比較的賃金が高めの沿岸部を想定して作ってある。
そして、この応募資格をクリアしている時点で、かなり優秀な人物であることは間違いない。あなたのやってほしいことは、ほとんど問題なく行うことができるだろう。
この条件であなたにコンタクトを取ってきたなら、あとは電話やSkypeで実際に会話してみて、あなたと相性がよさそうか確認するようにしよう。
チャットをしてみて、理解して素早いタイピングで返答してくるか、どうかもテストしてみよう。やってほしいことをあらかじめリストにしておいて、何時間で終わらしてくるのかチェックする方法も有効だ。
できれば、商品の見積もりと同じように、最低でも3人と面接しよう。でないと誰が最も相性がよく話やすいかなど、比較することができない。
しかし、とにかく最初の人に決めるというのも面白い方法だ。あえて比較せずに、最も早く名乗りを上げた人とビジネスをやっていくのもなかなか刺激的な選択だと思う。
まとめ
中国人を探す方法はいまの日本ならそこまで難しくない。現在は沢山のノウハウもあり、ネットの掲示板で探せる。
募集のコツは同じ文章を使ってよいので、沢山の掲示板で同時に募集すると早く集めることができる。
応募があったら、電話ができるツールでしっかりと会話してから、日本語のレベルや、あなたと意思の疎通がしっかりとできるかを確認するようにしよう。
そして、いくらお金を払っているからといって、パートナーに厳しく対応していると、相手も嫌になり、急に仕事を放棄することも十分考えられる。
特に中国人を人前で怒鳴りつけることだけはしてはいけない。面子を重んじる中国では人前での接し方に特に注意をするようにしよう。
これをしてしまうと、次の日から急に、仕事にこなくなってしまったりもする。
雇った中国人を大切なパートナーとして見るか、金で雇った奴隷と考えるかは、すべてあなたの考え方しだいで決まるものなのだ。